中国の大学生は疲れているのか。

ワケあって『管理者情商』という経営者向けの書籍を翻訳しているのですが、そこに気になる部分があったので抜き出してみます。
【管理者情商p.50】

事实上,自杀事件在中国大学屡见不鲜,清华大学和北京大学平均每年都有自杀事件。月前美国总统布殊访华时演讲的清华主楼,是清华最高的建筑物,也是清华学生自杀的首选目标。而在北大,由于未名湖风景优美,便成了有些北大学生的求死之所。因此清华、北大学生用毛泽东诗词中的两句话,来概括两校学生的自杀方式:清华学生是「鹰击长空」,北大学生是「鱼翔浅底」。层出不穷的学生自杀事件,使学生的心理健康,成为现代中国社会关注的问题。

【おなじみ超訳】

実際、中国において自殺は珍しいものではない。精華大学と北京大学では毎年自殺事件が起きている。この前もアメリカ大統領ブッシュが訪中した際に講演をした精華主楼は、精華大学で一番高い建物で、精華大学の学生の自殺でまっ先に上がる建物である。北京大学では風光明美な湖に学生は死に場所を求める。そのため、精華、北京大学においては毛沢東の詩から二つの学校の自殺のやりかたを示している。:精華大学では“鹰击长空”、北京大学においては“鱼翔浅底”と。次々と現れて尽きない学生の自殺は、学生の心理的な健康が、現代中国社会が関心を寄せている問題となっている。

精華大の学生は飛び降りで、北大の学生は入水(じゅすい)。なんだかすごい決めつけに見えるけれど、それだけ大学生の自殺は多いみたいです。以前は中国では自殺は少ないって中国語の先生から習ったんだけれどなぁ。。。これ読んでてふと思い出したことが、留学先の大学の演講比賽(スピーチコンテスト)で、毛沢東の『沁园春』をやった時のことです。

《沁园春·长沙》
独立寒秋,湘江北去,桔子洲头。
看万山红遍,层林尽染;漫江碧透,百舸争流。
鹰击长空,鱼翔浅底,万类霜天竞自由。
怅寥廓,问苍茫大地,谁主沉浮。
携来百侣曾游,
忆往昔峥嵘岁月稠。
恰同学少年,风华正茂;书生意气,挥斥方遒。
指点江山,激扬文字,粪土当年万户侯。
曾记否,到中流击水,浪遏飞舟。

毛沢東の代表的な詩を使って、エリート学生の自殺を皮肉っています。
一般的には《沁园春 雪》のほうが有名かもしれません。

《沁园春·雪》
北国风光,千里冰封,万里雪飘。
望长城内外,惟馀莽莽;大河上下,顿失滔滔。
山舞银蛇,原驰蜡象,欲与天公试比高。
须晴日,看红妆素裹,分外妖娆。
江山如此多娇,
引无数英雄竞折腰。
惜秦皇汉武,略输文采;唐宗宋祖,稍逊风骚。
一代天骄,成吉思汗,只识弯弓射大雕。
俱往矣,数风流人物,还看今朝。

この二つの詩、発音してみると韻を踏むタイミングも同じ。
先ほど紹介した詩とは対照的に「 俱往矣,数风流人物,还看今朝」(すでに過去のことである、風流な人物を数えるくらいなら、今この時代を見よ)たぶん俺のこともっと見ろという意味なのでしょうが、かっこイイこと言ってくれるじゃないですか。

以下は《沁园春·雪》のパロディ。イラク戦争を皮肉る内容と愛人の話。内容は辞書を引きながら考えてください。

《沁园春·血》
美国风光,千里兵封,万里血漂。
望纽约内外,废墟莽莽;白宫上下顿时逃逃。
满口正义,杀人如草,上帝不比真主高。
须晴日看曼哈顿岛分外萧条。
女神如此多娇,引世贸双子竞折腰。
惜导弹核武,略输波音;联邦中情,稍逊草包。
一代总统,世界警察,不知劫机刮胡刀!
俱炸矣,数恐怖分子,还看今朝~~~

《沁园春·包二奶》
要包二奶,千元不够,万元太少。
叹公司上下,遭人白眼。
家里家外,妻闹儿吵。
明躲暗藏,东逃西跑,都是为了二奶笑。
到最后,却人财两失,身体垮掉。
二奶如此多娇,引无数款爷掏腰包。
惜一般小款,实力太差;个别中款,钱袋稍好。
一代大款,可去香港,不过也是瞎胡闹。
都不行,数风流人物,还看贪官。

※2007.11/08 追記:タイトルとエントリ内容を修正しました。

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