『激流中国チベット聖地に富を求めて』を見て。

遅ればせながら『激流中国チベット 聖地に富を求めて』を見ました。
年商100億のホテルのオーナーが農村にある仏像などを二束三文で買い取り、自身のホテルに飾ったり、客に数倍の値段で売る。なんだか後味の悪い物でした。オーナーはやたらと『ビジネス』という言葉を強調していましたが、あんなのビジネスではありません。”文化破壊”でしょう。オーナーと話せば、きっと「それじゃあなたの言うビジネスって何なんですか?」のようなことを言うでしょう。

4年前の2003年にラサ に行ったときは、公式ルートが飛行機しかありませんでした。まだ観光客もそれほど多くありませんでした。本当にチベットの人たちはあたたかくて、人なつっこい印象を受けました。寺に行ってルートからはずれてしまった時、若い僧侶がバター茶を出して、なれない中国語で「どこから来たの?」と話してくれました。帰り際に写真を撮って、手紙を出すよと言うと、読み書きの出来ない方でした。

チベットの人たちは、いい意味でも悪い意味でも「ピュア」であると言われています。映像でも業績評価制度に不満を持ったチベット族の方が後先考えずに「給料が半分になったからやめる」と言っていたりしましたね。チベット人も変わらないといけないことはよくわかっています。今は過渡期なのかもしれません。”激流中国”はNHKが制作ですね。民放にはこんなすごいのはできないかも。。。

*商用サイトではないにしろ、私情を挟んでしまう今回の内容は投稿するかどうか非常に悩みました。記事を読んで不快に思った方にはお詫び申し上げます。

※2007.10/11 追記:オーナーと話せばの下りに意味が通じない部分がありましたので修正しました。

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