この中国語は校内エリア専用です。

 中国語習得の一番の近道は、現地に行ってしまうことです。日本で学校選定・ビザ申請→現地へ留学ですね。一見ハードルも高く見えますが、留学体験記Blogなどもたくさんあります。今は留学エージェントを介さなくとも自分でほとんど処理が出来ます。空港から学校まではメモ用紙に大学名を書いて見せればいいですし、何より大学校内に入ってしまえば、日本人はたいていいます。思い切って手伝ってもらいましょう。後で困っている日本人を見つけたら、サポートしてあげればいいと思います。

学校が始まってしばらくすると、留学生同士でコミュニケーションをしたくなります。”どう言ったらいいんだろう?”と辞書を引き引き、話し始めます。語彙がすくない分『ああ、こういうことを言いたいんだな』と補完しあいながら会話をします。これは先生とも同じです。初級クラスの先生は、ゆっくり・正しい発音でたまに英語で解説もしてくれます。これが校内エリア専用中国語の元凶なんです。

さて、校外に出ます。北京だと『r化音』という語尾を巻き舌にしてしまうんですね。またバスなどでは行き先を『西直門』を『西門』と”直”の音をほとんど発音しないこともあります。しかもネイティブの人はこちらが留学生だろうとお構いなしです。聞き取れないうちは”罵声”に聞こえます。これでは学校で勉強した中国語が使えません。

ここでようやく自分が勉強してきた中国語が『校内エリア専用』だと痛感するのです。ここで気づけば、中級はもうすぐだと思います。語彙を増やし、現地の人が話している言い回しを何度も繰り返し練習する。するとある時点から通じるようになってきます。

ちなみにエラそうなことを書いた筆者は今でも”圏外”になることが多々あります。あんまり気にしなくなっているのですが、常に勉強していないと駄目なんですね。そうそう、通じないからってくよくよしないことも大事な要素かもしれません。

*ちなみに中国の人を漫画で書くとき、”~アルヨ”などと語尾につけてたりしますが、これ実は「r化音」がもとになっていると聞いたことがあります。ホントですかね?

※2007.11/09 追記:「元凶なんです。」の部分が意味が通らなかったので追記しました。

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